【子供における利用について】(2021/8/28追記)
Active style Proは、成人を対象として得られた3軸の合成加速度から、メッツ値を推定しています(Ohkawara et al., Br J Nutr, 2011)。基礎代謝量についても、日本人成人を対象とした推定式を利用しています(Ganpule et al., Eur J Clin Nutri, 2007)。そのため、子供を対象とした場合、活動量計から得られたメッツ値やエネルギーをそのまま利用すると大きな誤差が生じます(Hikihara et al., PLoS One, 2014; Tanaka et al., Int J Environ Res Public Health, 2019)。
呼気分析の結果に基づいて子供用にメッツ値を推定する式を提案した論文は、現時点では以下の通りです。論文等での利用にあたっては、以下の該当する論文および当ホームページ(引用方法は、マクロの利用と同様)を引用してください。
<小学生>
Hikihara Y, Tanaka C, Oshima Y, Ohkawara K, Ishikawa-Takata K, Tanaka S. Estimating model of sedentary behavior with tri-axial accelerometer in elementary school children. J Phys Fitness Sports Med. 2021;10(2):119-26. doi: 10.7600/jpfsm.10.119.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpfsm/10/2/10_119/_article/-char/ja/
この論文では、Hikihara et al.(PLoS One, 2014)で示した子供用推定式が座位行動を過大評価することから、その点を修正した推定式を提案しています。2次式もありますが、1次式の方を示します。
<生活活動(歩走行以外)のメッツ値の推定式>
活動量計のメッツ値(X)が2.5メッツ以下の場合:
メッツ値(補正値)=0.7367X + 0.2317
活動量計のメッツ値(X)が2.6メッツ以上の場合:
メッツ値(補正値)=0.4529X + 1.3552
<歩走行のメッツ値の推定式>
メッツ値(補正値)=0.6237X + 0.2411
<幼児>
Tanaka C, Hikihara Y, Ando T, Oshima Y, Usui C, Ohgi Y, Kaneda K, Tanaka S. Prediction of physical activity intensity with accelerometry in young children. Int J Environ Res Public Health. 2019 Mar 15;16(6):931. doi: 10.3390/ijerph16060931. PMID: 30875871
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30875871/
この論文では、2次の推定式も示していますが、1次式に基づいた推定式は以下の通りです。
<生活活動(歩走行以外)のメッツ値の推定式>
活動量計のメッツ値(X)が1.9メッツ以下の場合:
メッツ値(補正値)=0.0103×((X-0.8823)÷0.0351)+ 0.9
活動量計のメッツ値(X)が2.0 メッツ以上の場合:
メッツ値(補正値)=0.0103×((X-1.3435)÷0.0196)+ 0.9
<歩走行のメッツ値の推定式>
メッツ値(補正値)=1.0012 + 0.0037×(X-1.1128)÷0.0086
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